「霧の中巻き戻った時間、この話をするとコロされそうになる」
山道で車を止め自販機でコーヒーを買いふと時計をみた。「20時43分」 。さて帰るかと車に乗り山道を進むと、突然深い霧が立ち込めてきた。減速するためブレーキを踏むと手ごたえはなく、不可思議な霧に翻弄されるかのように、車はゆっくりと靄の中を進んでいた――
今から約8年前の体験談・・・。
スレ違いかもしれないが、私にとっては不可解な体験であり、恐怖の体験であった。
長文になるので分割する。
当時、学生時代の同級生数名と久々に会って、旧交を温めていた。
その日は日曜で翌日は仕事だからということで街中に住んでいる者は歩いて帰れたが、
一人少々山奥に住んでいる友達がいたので私が車で送ってやった。
そいつの家に行くのは初めてだったが、ものすごい山奥だった。
その帰り、ちょっと休憩をと思い、車を止め自販機のコーヒーを買って時計を見た。
「20時43分か・・・」
学生時代ならば、これからが本当の遊びの時間だったが、
社会人なのでそういうわけにもいかず、昔は楽だったなと思いつつ帰路についた。