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真冬の夜中だった

俺は妊娠中の嫁を嫁実家に帰省させた後、
帰省ラッシュを避けて夜中に家に帰る事にした

途中深夜1時過ぎ、一部の国道が雪で通行制限されていたので、旧国道のほうへ迂回した
嫁は助手席えスヤスヤ寝ている、その道は俺の実家の近くなので、道は知っていた
途中に1箇所だけ踏み切りがある

俺が中学の頃、この踏み切りまでが、マラソンのコースに設定されていて、
部活でもよくこの踏み切りまで走ってた
ただ、この踏み切りは、昔からいわく付きのヤバイ踏み切りなんだ

雪道を緊張しながら、踏み切りまで着た
踏み切りまでは、うっそうとした木の中を抜けていく気持ちが悪い道だ
ソコを超えると一気に開けた道になる
踏み切りを超えた瞬間、イヤな感じとともに、一気に重さを感じた
何かが車に乗っちまった、瞬間そう感じた

車の後部座席から蝉の鳴き声が聞こえる・・・・
真冬なのに・・・
でもしっかりと、この耳には蝉の鳴き声が聞こえてくる
ヤバイなぁ・・・と感じていたが、
俺にできることは事故をしないように慎重に運転することだけだ


【【惨劇の記憶】俺の嫁、ヤバイ噂のある踏み切りを通ったばっかりにとんでもないモノを見せられる…】の続きを読む