437: ももか 2013/04/23(火) 12:51:24.86 ID:LI1rrw8z0
死神「いい加減にあちら側に行ったらどうだ?」
俺「ほっといてくれ」
小高い峠の県道の木々には初々しく淡い新緑の気配を漂わせている。
俺は三年前ここで亡くなった。
最後に見たのは迫る二つの光芒。気がつくと血に染まる壊れた俺を見下ろしていた。
九月のうだる残暑が厳しい秋のはしりの事である。
一年、二年、三年と、時は流れ、それにつれ自身の意識の中でも
事故の記憶は悪夢の一コマのように少しずつ現実感を失っていく。
「いい加減にあちら側に行ったらどうだ?」
ふいに背後から声をかけられる。
振りかえるとスカジャンを来た茶髪の男が苛立たしそうにしていた。

