泣ける霊体験『お姉ちゃんが大好き』『私はシロを見捨てたのに…』『水子がくれた光の玉』
『お姉ちゃんが大好き』
妹を病気で亡くしました。
八つ年下であんまり共通の話題もなく、
また元の性格が人を茶化してばかりの揚げ足取りな私は
決して良い姉ではなかったと思います。
妹が倒れた時、私はたまたま旅行に出ていました。
明け方本人から電話が入り、異常に興奮したその様子に不安を覚え
予定を切り上げて帰ってきた時には、
妹はもう元の妹ではありませんでした。
理知的で常識人だった筈の彼女の脳にウィルスが侵入し、
妹はもう妹ではありませんでした。
大声で笑い叫び、隣の病室の人に怒鳴られたりして
世話をする私も母も段々疲れ、
お互い言葉にはしなかったけど気持ちのどこかで
もうもしかしたらこの子長くないかもしれないと思い始めていました。
そして想像通り、たった一ヶ月少しの闘病の後、彼女は亡くなりました。
12月のよく晴れた朝でした。