
海怖小話『波の音、夢か現実か』『おじさんは海の神様?』
大荒れの海に現れたおじさん。とても人が泳げるような状況ではなかったのに、どうしてあんなにスイスイ泳いでいたのか――。
301: 第一話 2007/12/14(金) 10:59:21 ID:5aaufQLoO
通っていた大学は海のそばだった。
海で遊んだり話したりをしょっちゅうしていたが、
ある時「結構この海、でるんだって」と聞いた。
戦時中に亡骸がおいてあったとかそういう話。
その晩、夢を見た。
小さな子供達が目の前で砂に埋まっていく。
子供達はずっと歌っている。
♪○○は砂の味 息をしても砂~♪
詳しくは忘れた。波の音が聞こえていた。
息苦しさに目をさますと波の音だけしていた。
だけどおかしい。
私のアパートは海から離れていて
波の音など聞こえるはずはないのだから。
そのことに気付くと波はやんだ
思い出したら怖くなった