海怖小話『夜の浜で感じた不気味な気配』他1話
夜の海、浜で1人焚き火をしているとザワザワとした気配に包まれる。得体の知れないなにかが自分を監視しているかのような気がしてくる。自分を見ているのは人なのか、それとも人ならざるものなのか――。
71: 第一話 2007/11/20(火) 06:52:12 ID:KAjpzygWO
友達に聞いたよ。怖い話。
夜の浜でさ、友達が一人で焚き火してたんだ。
これは夜海へ入る前に身体を温める為。
友達が言うには、その時からずっと変な感じだったよ。
でも気にせずさ、身体をゆっくり温めて、夜海に入ったんだ。
でもさ、浜辺での変な感じが夜海に入ってもずっと感じてたよ。
怖いけどさ、気にせず漁を続けてたんだよ。
沢山魚を獲ってさ、さあ浜に上がろうって思ったらね、気付いたんだ。
さっきまでは気付かなかったんだけどさ。
ふと底をライトで照らすとね、目がいっぱいなんだ。
何十個もあったよ。友達はびっくりしてさ、浜に急いだよ。
そしたらさ、黒目がちゃんと動きについてくるんだ。
それで倍は急いでさ、浜に上がったよ。
そして焚き火の前に行ったさ。
火にあたりながら震えていたらさ、
焚き火の光に浜の貝が反射してキラキラしてるんだ。
友達はさ、良かった、いつもの光景だ。って思ったよ。
でもさ、良くみたらキラキラしてるのはさ、貝じゃなくて目玉だったよ。
それに気付いた友達は叫びながら帰ったよ。
変な感じはずっと見られてたからなんだね。
友達はその浜にはもう行ってないんだってさ。