海の怖い話『船の下で泳ぐサメぐらい大きな人型』『釣れすぎる怖い理由』
『船の下で泳ぐサメぐらい大きな人型』
もう10何年か前になるけど、親父と親父の友達数人で船のイカ釣りに行ったんだ
もちろんイカ釣りは夜中にライトを付けて釣る釣りだから
夕方からの出船だったんだけど当日は天気もよくて、
海に沈んでいく夕日を船の上から眺めて、一緒に来ていた
親父の友達の子供と騒いだりしていた、で、暗くなった頃に
ポイントに到着したんだが、かなり沖に出ているので
360度何処を見渡しても水平線しか見えない状態で
もし船が沈んだら絶対助からないな、などと親父と冗談を言い合いながら
釣り始めたんだが、これが全くつれない
普通イカというのは群れで動いているから
釣れ始めるとバタバタとつれるはず・・なんだがたまに誰かが一杯か二杯
パラパラとつり上げる程度で、嫌になるほどつれない
隣で釣ってたおっさんは 船長の腕が悪いとかブツブツ言いながら釣ってたし
俺は早々に船酔いになって 船室に引っ込んで仮眠を取ったりした
で、そんなこんなで真夜中を過ぎた頃
俺が起きて釣り座に戻ってみると、みんな嫌になったのか、殆どの客が
寝ている状態になっていて、高い船賃を払って釣りに来たのか
海に寝に来たのか解らない状態になってた
なにせ操縦室のぞいたら 船長までうたた寝してやがったくらいでw
そんな状態で何となく仕掛けをおろす気にもならなくて
海の中をのぞいていたら、集魚灯にものすごい量の小魚が集まっていて
その下にはかなり大きな魚が腹を返す光や影が見えていた