
海怖小話『その時間場所は通り道』『ようこそ』『不自然すぎる流れ』
ロマンチックな夕暮れの海。夕闇の美しさに魅入られるのは人だけではないようで、孤独なナニカも人を求めて集まってくるという――。
307 :第一話:2006/09/13(水) 15:34:33 ID:1gcgvRr50
何年か前の話。
夫の運転でドライブにいった帰り、黄昏時、海が見たくなった。
少し疲れたと言うので、砂浜に停車して仮眠を取る。(近くに干潟)
夫が目を閉じ、軽く寝息を立て始めた頃異変は起きた。
波打ち際の方から人の気配が近づく、が姿は見えない。
中には人か動物かはっきりしないものまで。
やがて車は数人?に囲まれる。
夫が時折「うーん、うーん」と唸る。
マジやばい、慌ててたたき起こして帰宅するよう促す。
入り組んだ路地を抜け、バイパスに出るまで約20分。
夫は終始無言でハンドルを握り続けた。
私は絶対に振り返るまいと身を固くし、
賑やかな場所に出るまで黙ってた。
あとで夫に聞いた所、
得体の知れない存在に車を覗き込まれた。
何で起こしてくれないんだーっと思っていた。
発進してしばらくは付いてきたようだった、と。
もう二度と、黄昏時には海に近づきません。
時間・場所ともにヤバかった…

