「いっぱい、居る…東京23区の路地裏に開いた大きな地獄穴から這い出てくるモノ」洒落にならない怖い話
写真学校で学生生活を送っていた私は、ある日、いつものように課題のプリントを済ませるために同級生たちと集まって作業をしていた。課題を終えた深夜、お腹が空いた私たちは近所のコンビニへと買い出しにでかけたのだが――
今から20年ほども前の話ですが、私は写真学校の学生でした。
今はどうなのか知りませんが、学校の課題が出ると仲のいい同級生が集まって
誰かのアパートを暗室にしてプリントをしていたものです。
窓に暗幕を張り、現像液、停止液、定着液を作り、水洗の用意も、と一人分の課題を済ませるには
準備が大変なので何人かの間でローテーションを組んでお互いに部屋を提供していました。
部屋を借りる側は印画紙や、差し入れの酒やつまみを持ってくるのが暗黙の了解のようになっていましたね。
その日は私が部屋を暗室として提供する日でした。集まったのは私を入れて7人。
誰かがプリントしている間、残りの6人は暗室電球の赤い光の下でジュースを飲みながら
世間話や恋愛相談に熱をいれていたものです。
順調に作業も進み、7人が課題のプリントを終えたころ時計は午前2時を回っていました。
暗幕を外し、薬液を処分したとき、誰かが、「もう少しなんか食べるもの欲しいよなぁ。」
と言い、他のみんなもそれに賛同しました。



