1
【11月5日 AFP】健康的な食事にこだわり過ぎた結果、命さえ危険にさらすことがある──専門家らが最近警鐘を鳴らしている「オルトレキシア」という病だ。
フランス人女性のサブリナ・ドビュスカ(Sabrina Debusquat)さん(29)はこの1年半の間に、まずベジタリアンになり、次に卵や乳製品、蜂蜜なども食べないビーガンになり、
さらに生の食材しか食べないローフード主義者になり、最後はフルーツしか食べないと決めた。
心配していたボーイフレンドがごっそり抜けた彼女の髪の毛をバスルームで見つけ、それを目の前に突き出されて初めて自分が良くない方向に向かっていると悟った。
ドビュスカさんは「健康で正しい食べ方、長生きのできる食べ方だと思っていた。純粋な状態でいたかった。だけど最後は自分のそういう思いに対して、体の方がノーと言った」と振り返る。
彼女を襲ったのは、専門家の間で「オルトレキシア・ナーボウサ」と呼ばれている新しい摂食障害だ。オルトレキシアに苦しんでいる人は「自分で自分に課したいろいろなルールにとらわれてしまう」と、トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校(University of Toulouse-Jean Jaures)のパトリック・ドヌー(Patrick Denoux)教授は言う。
そのような非常に厳しい決まりを自分に課すことで、知人との食事に出かけなくなったり、極端な場合は健康が危険にさらされたりすることもある。
(略)
一方、フランスとスイスで30年にわたって診療を行ってきた精神科医アラン・ペロー(Alain Perroud)氏はオルトレキシアについて、摂食障害というよりも「恐怖症(フォビア)に近い」と言う。
従って他の恐怖症と同様に、間違った思い込みや強迫観念について語り合う他、リラクゼーション療法のような不安解消法などの認知行動療法で対処できるとペロー氏は考えている。
(略)
(c)AFP/Clara WRIGHT
http://www.afpbb.com/articles/-/3146361
【【健康志向で命の危機!?】健康で正しい食べ方と思っていたら「オルトレキシア」になった女性、髪の毛がごっそり抜ける】の続きを読む





