923 :本当にあった怖い名無し:2007/04/20(金) 17:47:54 ID:Ujr9vJzh0
洒落怖「血だらけの赤ちゃんと鬼の形相の老婆が迫ってくる、助けて」
その日みた夢は悪夢というには生易しい、血でドロドロになった赤ちゃんと老婆がじわじわと迫って来るという気味の悪いものだった。その夢は一日で終わるのかと思っていたのだが――。
小学生の時、夢に血でドロドロになった赤ちゃんが出てきた。
そいつは、部屋の前に立つ俺に向かって、ヒタヒタと廊下を進んできた。
なぜかその後ろには祖母が立っており、にこにこ微笑んでいた。
俺は恐怖に包まれ、じわじわ近づく赤ちゃんに
「来るな、来るなぁ~!!」と叫びながら押したけど
大人のようなもの凄い力で押し返された。
足で蹴ると吹き飛んだが、平気そうに何度でも起き上がっては、またじわじわ迫ってくる。
「助けて」と祖母に懇願したが、祖母はいつの間にか鬼のような形相で怒っている。
「○○ちゃん…お兄ちゃんになんでそんなひどい事するんや」と意味不明なコトを言っている。
俺は泣き喚きながら自分の部屋に入ると、内側から思い切り勢いをつけてドアを押した。
ドアに当たった赤ちゃんはバンッと2メートル弱ふき飛んで、
そのまま階段の下に落ち水風船みたいに弾けた。
放射線状に広がった血や内臓を見て、叫びながら起き上がった。
夢で良かったと思ってホッとした。
翌日、違う夢を見ていたのに、家の玄関を開けると
階段の下で放射線状に広がった血肉を見て、びっくりして目が覚めた。